千葉を拠点にビジネス拡大を目指す外資系企業に、お話を伺っています!
外資系企業インタビュー

ASJ株式会社は、フィリピン最大の財閥アヤラ・グループのIT部門であるアヤラ・システムズの日本法人。2006年11月、同社は日本市場でのサービス拠点を千葉県千葉市内に設立した。
弊社はフィリピン最大の財閥であるアヤラ・グループの日本法人です。 アヤラ・グループは、新選組局長の近藤勇が生まれた天保5年(1834年)にマニラで創設された175年以上の歴史を持つフィリピンを代表する企業集団です。スペインの東方貿易を起源とし、銀行、不動産、通信とそれぞれの時代の要請に応えるべく順次事業を拡大しており、2000年代に入り新規事業を第4の柱に据え、グローバル市場での投資を積極的に実施し、IT、BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)ビジネスの拡大に力を入れております。
弊社の親会社のアヤラ・システムズはフィリピンのIT業界ではパイオニア的な存在ですが、最近ではフィリピンのIT系人材レベルが高いことや英語が第2母国語である強みを活かし、BPO分野に積極的に取り組み始めています。
また、昨年シンガポール最大の通信オペレーターであるシンガポールテレコム(以下、SingTel)グループのSI会社(NCS社)が主要株主として参画したことにより、特にアセアン地域におけるIT開発、サポートサービスで一層お役に立てる体制が整いました。
私達が目指しておりますのは、日本のお客様の良きパートナーとして、我々のリソースおよびスキルを最大限にご活用いただきたいことと、海外市場で共に成長していくことにあります。
具体的には次の3つの分野が考えられます。
第一にソフトウエア開発(オンショア・オフショア)の分野です。
メーンフレームで構築された基幹系及び情報系の金融システムをオープンソースに置き換え、大幅なコストダウンを実現した事例があります。更にパッケージソフトの改版や保守に関しても我々の技術者がオフショアで開発することでコストメリットを出すことが可能となっています。
第二にシステムサポート分野があります。
日本で開発した生産管理システムを世界各地の工場で適用しているケースですが、海外工場で不具合があった場合、我々のバイリンガルの技術者が迅速に英語で対応し、メーカー側から非常に評価を受けております。
第三に海外展開サポートがあります。
国内市場が縮小化していく中、最近特に多くの日本企業の皆様がグローバル市場展開を加速しております。我々は、アヤラとSingTelのチャネルやサポートネットワークを活用し、様々な要望に迅速に対応可能となっております。
日本法人登記は2006年11月20日、千葉県の外資系企業スタートアップセンター(FASuC)に12月1日から入居しています。
2006年に日本市場に進出するにあたって、当初は東京赤坂のジェトロのインキュベーション施設に入居していました。退去時期が来ていくつかの物件を紹介してもらいましたが、千葉県から熱心に誘っていただいたこともあり、進出を決めました。
その際に考慮したのは千葉県のインセンティブ、外資系企業スタートアップセンターの施設、コンサルティング等です。特に商社出身のアドバイザーが、私たちと同じ目線に立って肌理の細かいサポートをしていただき大変助かっております。
外資系スタートアップセンターの使い心地には満足しています。
部屋の大きさは45㎡程度ですが、我々のスタートとしては適正なスペースです。大きなスペースが必要な場合は、その倍程度の部屋も用意されています。
成田空港から近いこともメリットです。出張やフィリピンからお客様が来た場合でも、空港からのシャトルバスが駅前のホテルに停車するので、とても便利です。
ただ入居期限が3年となっているのはやや短いと感じています。外資系企業は日本でスタートして1年目、2年目は模索の時期となります。3年目はようやくビジネスの目処がつく時期になります。
千葉県のメリットは、まずトータルコストが安いことです。
首都圏でビジネスを考える場合、東京や横浜との比較になると思いますが、千葉県はトータルコスト面で最も安価だと思います。
次に成田空港を抱え、海外からのアクセスが良いこと。
最後にサポート体制が良いことです。特に企業の目線に立ったサポートは心強いと感じています。
今後、日本の企業が世界で戦っていくためには、日本人の中からグローバルに通用する人材を育てる事が必要です。
今年(2010年)から日本のパートナー企業が日本のIT企業の新入社員を10人から15人ずつ1ヶ月間、フィリピンで研修しています。有名大学の寮に泊まり、完全に英語環境の下、主にコミュニケーション能力とITの基礎分野を学んでもらいます。重要なことは、研修が勉強で終わることなく、実務に結びつくことです。そのため、研修から帰国後、彼らにフィリピン人と協同するプログラムを立ち上げてもらうことを計画しています。
オフショアで仕事を海外に丸投げするのではなく、どのようにフィリピン人と協業していけば良いか実際に経験を積んでもらいます。ここでの経験と、共に働いた人達との連携が、必ず将来の財産となるでしょう。
もう1つがBPOです。世界のアウトソーシング市場の中で、フィリピンはインドに次いで2位であり、急速に市場も拡大しています。私たちの持つ東南アジアでのネットワークを生かし、日本企業のグローバル化への対応を支援していきます。
日本のマーケットだけを考えて日本へ進出しても思い違いの部分が出ると思います。日本企業はグローバルビジネスを目指しています。進出される企業は、自分達の母国でのネットワークもあるので、世界で一緒にやりませんか、という形でアピールされるのがいいと思います。
| ASJ株式会社 | |
|---|---|
| 代表者 | 代表取締役社長 神田 茂(コウダ シゲル) |
| 所在地 | 千葉市美浜区中瀬2-6 WBGマリブイースト21階 #2138 |
| 電話 | 043-301-5355 |
| 設立 | 2006年11月 |
| 事業内容 | システム・インテグレーション、BPO、ネットワーク・インフラストラクチャー、 |
| URL | http://www.asj.ayalasystems.com/ |
2010-07-08